きゃもん 2021年12月号
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ここがポイント!本年の反省点を洗い出し、来年の対策に役立てましょう。基本技術の太い幹があるから、大きな稲作の木になります。その1 たまねぎは、保存性バツグンで、常備野菜として欠かせないタマネギ。半年間かけてゆっくり、じっくり育つので、肥料分がジワジワと長く効く施肥体系での栽培にぴったりです。栽培のチャンスは年に1回だけ。今が、まさにその時です。 晩秋に苗を植えつけて、翌年の春から初夏に収穫するたまねぎ。栽培期間は半年間と長くかかりますが、丈夫で病害虫の被害が少なく、手間もかからないため、失敗しにくい野菜です。栽培に時間がかかる分、美味しくできると言われます。その2 植えつけの適期を守り、適切なサイズの苗を植えること。植えつけが早すぎても遅すぎても、うまく育ちません。また、苗が大きすぎると春先にとう立ちしてネギ坊主ができやすく、かたくなって美味しくなくなります。逆に、苗が小さすぎると冬の寒さで枯れてしまうこともあります。植えつけの際には、浅植えや深植えにも注意しましょう。松浦営農経済センター丸田 匠『根活』事例▶積極的排水で乾田化! (乾田化を進め砕土率を上げましょう。)▶ケイ酸資材の積極的投入! (継続施肥を行いましょう。)▶深耕を意識して耕起! (土をしっかりほぐして根域拡大。)松浦営農経済センター村上誉登基本技術基本技術基盤(土つくり)食味多収収穫調整施肥管理【定植時の苗】 草丈25〜30cm、茎径6mm、葉数4枚程度【栽植密度】 畦幅135cm(4条)、株間10cm品質栽培管理適期作業その31. 植えつけ適期を守る2. 根元の直径6mm程の苗を選ぶ3. 浅植え、深植えに注意する4. タイミングを守って2回追肥する栽培管理施肥管理適期作業収穫調整有機物・ケイ酸の投入、保水性・排水性の向上(育苗温度、水管理、栄養診断、草刈等)(肥料選択、生育調査、葉色維持、穂肥等)(健苗育成、適期田植、適期防除、適正出穂等)(適期刈取、乾燥調製、籾摺り、選別等)ケイ酸の全層施肥(根がケイ酸を求めてしっかり伸び、根が伸びると倒伏に強く、暑さ寒さに耐えられる稲に仕上がります。)蟹座6/22〜7/22【全体運】整理整頓に力を入れるのは吉兆。大掃除は早めに取り掛かりましょう。予定を入れ過ぎないよう心掛けて【健康運】薬の飲み過ぎに注意。処方を守って    【幸運を呼ぶ食べ物】下仁田ネギ「栽培のチャンスは今だけ!」特性を知る栽培のポイント1)堆肥施用と土づくり タマネギは酸性の土壌を嫌うので、堆肥や元肥でしっかりと土づくりをすることがポイントです。圃場は排水性のよい土壌を選び、植え付けの1ヵ月〜3週間前に完熟堆肥とマグロードを入れて耕起します。植え付け1週間前には元肥となる化成肥料を施し、畝を立てておきます。【施肥基準(元肥)/10a当たり】・完熟堆肥3,000kg ・マグロード100kg ・BM苦土重焼燐40㎏ ・くみあい48号60kg又は粒状固形30号100㎏タマネギを大きく育てる今月の管理!ポイント大きな球を育てる4つのポイント豊作を目指して基本技術の再確認を!「どうして基本技術がたいせつなの?」 食味・収量・効率化など目指す稲作は様々。しかし稲自身が生長し実を稔らせる工程は同じであってやり方が違うだけです。目標に向かうにはまずは基本技術をしっかりと行っていないと目標は達成できません。土づくりは、稲刈り後の今が着手時期!「根の活性化『根活』がなぜ必要なの?」 根の役割は、土中の養分や水分を吸収し体を作り異常気象下でも実りを下支えしてくれます。また根が深く張り込むことで倒伏にも強くなります。しかし根の活力が低下すると、気象変動や倒伏に弱く稲作が安定しません。今年の天候を思い返して下さい、根の元気がなければ良い品質に繋がりません。そこで、来年の稲作は根の活性を意識して作業に取り組みましょう。2)定植作業 タマネギの植付適期は11月中旬から12月中旬(品種:ターザンの場合)です。定植遅れは老化苗になるなど、活着が遅れ収量に影響するほどの要因となります。適期に定植し定植後は潅水等で活着促進を図りましょう。初期生育が悪いと後の生育にも影響しますので、冬季に土壌を乾燥させないことも重要なポイントです。6水稲たまねぎ先取り!農作業

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