きゃもん 2022年新年号
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ここがポイント!させぼ北部営農経済センター里崎広和20kg/10a(月2〜3回)  団粒化は、土の中に棲む多様な土壌生物の活動のおかげです。土壌生物が枯れた植物や根を食べながら活動し、分泌する粘液が接着剤の働きをして、土や腐食などがくっつき合って団子が作られます。また、硬い土をほぐして耕しているのは、植物の根やミミズなどの土壌生物です。このように、団粒構造の土を作るのに大切なことは、土壌生物を増やすことにあります。そのために、堆肥など土壌生物の食べ物となる有機物を投入してあげることが、土作りの第一歩です。MEMO野菜づくりに良い土とは!肥料名 堆肥炭酸苦土石灰BM苦土重焼燐西海野菜配合野菜美人土作りの前に、土壌診断(pH、養分バランス)を行い適切な施肥設計をする事が大切です。勢回復に努めてください。ます。高設栽培では、鉄欠乏対策としてグリーンキレート(1kg/10a)を施用します。新園芸アミノ2号20kg/10a(1回あたり窒素成分0.1〜0.2kg)美果多す。古葉はダニの温床ともなりますので、枯葉や古葉とともに除去しましょう。努め、夕方は20℃を下回らないようハウスを閉めましょう。が予想される場合は、深夜に強制的に加温機を稼働させるなど湿度を落とす対策を行いましょう。 採りたてのシャキシャキとしたキュウリは、夏野菜の代表格ですが、時期をずらして栽培すれば春から秋まで収穫可能。1株で30本〜40本の収穫が見込めます。 生育スピードが早い(種まきから収穫まで約70日と、インゲンやオクラと並んで果菜類の中で最も生育が早い)ので、肥料切れと水不足を起こさないような管理が重要です。また、つるが旺盛に伸びるので、適正に整枝をして風通しを良くすることが大切です。 収穫が遅れるとヘチマのように大きくなり、コリッとした食感や食味も薄れるので、早め早めに収穫していきましょう。〇今月は土づくり・定植準備を早めに行いましょう。(植え付け前の土作りが重要です。)■土作りは、図の通りこれら三要素を改良することで、作物の生育に合った土壌環境を整えることを目的とします。土の団粒化を促すには団粒構造の土を作るには、土を耕して空気を含ませればいい訳ではありません。基肥(㎏/10a)2,0001404012060今年度は温度管理が重要なカギになるよ!!令和3年産の「いちご」は、1番果と2番果の葉数が多いため1月中旬から2月上旬が谷間となり出荷数量が激減することが予想されます。ハウス内の温度設定と電照操作等の細かな管理による樹勢操作を行ってください。追肥例■土作り・肥料■定植の3週間前までに堆肥投入・深耕し、続いて苦土石灰を全面散布し耕しておきます。1週間前に元肥を畝全体にまんべんなく施用し、良く耕しておきます。排水性を高めるために高畝にし、地温確保の為にマルチを張っておきましょう。地温を確保しておくことで、根の伸長がよくなります。根がしっかり張れば良質なきゅうりがたくさん獲れます。樹勢維持着果負担が大きく低温が続く場合は、加温機の設定温度を8℃(実温7℃)以上になるよう管理をおこない樹追  肥2月上旬頃から追肥を開始します。リン酸分が多い山型肥料を施用しましょう。発根剤は月に2〜3回施用し摘果・摘葉樹勢にかかわらず、1株当たり15果以下に摘果しましょう。また、奇形果と判断できるものは、早めに摘果しま裂皮対策1月は低温により、着色が遅れ裂皮果が発生する場合があります。午後はできるだけ温度を確保できるよう灰色かび病対策2月の曇雨天時は夜温が上がり、日没後の湿度上昇で灰色かび病となる可能性があります。このような天気■肥培管理■きゅうりは、茎葉を伸ばしながら実をつけていくので、バランスよく肥料を与える必要があります。草勢を確認しながら、潅水・追肥を的確に行ってください。BBNK2号や有機液肥043などを使い、草勢を維持することが大切です。10いちご半促成きゅうりさせぼ北部営農経済センター冨川昇助先取り!農作業

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