きゃもん 2023年年末号
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ここがポイント! 12月は秋定植分の収穫が始まる時期です。品質の良いブロッコリーを収穫できるように、病害虫防除をしっかり行いましょう。 定植2~3日前にプレバソンフロアブル5(100倍)を灌注しヨトウムシ対策を行いましょう。低温期はコナガ・ヨトウ等の発生は少ないですが、春になり暖かくなってくると急激に増えるため注意してください。葉の食害や透かし葉などを見逃さないようにし、発見した場合は出蕾前に必ず防除しましょう。 べと病は気温が10~20℃で、降雨の続く早春に発生しやすく、外葉の下葉から発します。黒腐病は葉の縁からV字型の病斑を、花蕾腐敗病は花蕾に水浸状の病斑を生じ腐敗します。発生前・発生初期から予防的に防除することを心がけ、降雨後や出蕾したら殺菌剤を散布しましょう。食害痕から病原菌が侵入することもあるため、殺虫剤散布も怠らないようにしましょう。薬  剤  名 希 釈 倍 数プレバソンフロアブル5プレオフロアブルディアナSCフォリオゴールドヨネポン水和剤Zボルドー 小松菜は比較的寒さや暑さに強く、1年中栽培ができます。冷涼な気候でよく育つため、春まきと秋まきが育てやすいでしょう。春まきでは種まき後30~40日で、秋まきでは50~80日後で収穫できます。草丈25㎝前後が収穫の目安です。 種まきの2週間以上前に苦土石灰と完熟堆肥を全面に散布して耕します。1週間前に西海野菜配合(10-6-8)を施して再度耕し、畝を作ります。施肥基準は、炭酸苦土石灰1平方メートル当たり2握り(約100g)、完熟堆肥約3㎏、西海野菜配合3握り(約150g)です。 バラまきより条まきで1㎝ぐらいの深さのまき溝を切って種を1㎝間隔にまく方が、間引き時に作業しやすくなります。一度にたくさんまかず、必要な量だけ期間をおいて「段まき」しておくとよいでしょう。晩秋~早春まきは早期抽苔を防ぐためトンネルやべたがけ資材などで保温、5~8月まきは寒冷紗を被せ高温と乾燥を防ぎ、発芽を安定させるようにしましょう。 小松菜は光を好むため、しっかり間引いて株間を広げます。1回目は子葉が展開したころ、2回目は本葉2~3枚のときに行い、最終株間を4~5cmにします。間引きは遅れると光不足になり徒長してしまうので注意しましょう。農薬使用の際は使用基準を守って下さい。100倍灌注育苗期後半~定植当日1回アオムシ・コナガ・ヨトウムシ1000倍2,500~5,000倍1000倍500倍500倍使  用  時  期収穫7日前収穫前日出蕾前(収穫21日前)2回4回4回前日前日500㎖べと病花蕾腐敗病西海野菜配合20㎏殺虫剤「プレバソンフロアブル5」使用回数備      考2回2回アオムシ・コナガ・ヨトウムシコナガ・ヨトウムシべと病・黒腐病させぼ北部営農経済センター 本山 紗恵させぼ北部営農経済センター 本山 紗恵お求めは、お近くの営農経済センター・資材センターまで!お求めは、お近くの営農経済センター・資材センターまで!今月の資材今月の資材12ブロッコリー小 松 菜先取り! 農作業

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