きゃもん 2024年3月号
3/16

 北村さんは「追肥や農薬を使っても味は変わらないと言われますが、私は変わると思います。だからなるべく自然と共に育てています。」と、なるべく農薬などを使わず自然な状態で育てたいと考えています。 ブロッコリーの栽培を始めて今年で10年目になり、ブロッコリーをはじめ夏はズッキーニ、カボチャ、なすを、冬にはたまねぎ、麦を栽培されています。「常にアンテナを張って新しいものを作ってみたい。」と、新しいことへの挑戦意欲に溢れています。 今年作のブロッコリーは天候不順ではありましたが、品質良く順調に出荷しています。取材した1月は雨が多かったため、「湿度が高いと、べと病や黒ぐされ病などに気をつけなければなりません。」と、日頃から葉や茎を観察し、病害が発生した場合は速やかに対処しています。北村さんは今シーズン1000ケース(1ケース6キロ)の出荷を目指しているそうです。 ブロッコリーは近年その栄養価の高さが評価され需要が高まっている野菜です。ビタミンCが非常に豊富で、グラム当たりでもレモンより多くのビタミンCが含まれており、疲労回復、風邪の予防、がん予防、老化防止に効果があります。 北村さんにおいしいブロッコリーの見分け方を聞いてみたところ「茎の部分が大きくて花蕾がしまっているもの。」とのこと。また、「栄養たっぷりなので、ぜひブロッコリーの茎の部分も捨てずに食べて欲しい。」と話されます。捨てがちなブロッコリーの茎ですが、花を咲かせるための栄養分があり、茎にはつぼみ同様、ビタミンCやβカロテン、葉酸が豊富に含まれています。特にカリウム、カルシウム、糖分は普段食べているつぼみ部分よりも茎の部分の方が豊富に含まれています。 北村さんは、「太陽の光を浴びた栄養たっぷりの自然の恵みを是非みなさんに味わっていただきたいです。」と、笑顔で話されました。自然と共に育てる村さんの姿にはいつも感銘を受けます。 今回勉強させて頂いたことを活かし、組合員さんのお力になれるよう日々の業務に取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。3インタビューをした職員から一言させぼ北部営農経済センター本山紗恵 今回は大変お忙しい中、取材に応じていただきありがとうございました。 日々挑戦を続け生涯現役で頑張っていらっしゃる北

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る