きゃもん 2025年9月号
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 このことについては、現状を認識しており、基幹支店として理事会や総代会で協議し、今後の改修・改築・新築について前向きに検討します。 現在、選定した会社と売却に関する詳細な交渉を進めている段階です。内容については理事会に一任されていますが、畜産農家の役に立つような方針で進めています。 キャトルセンターへの預け入れ頭数が減少している主な要因として、預けた牛の発育不良や価格低迷が挙げられています。こうした状況を受け、運営側も現状を把握しており、近く運営委員会を開催して生産者と受け入れ側の意見交換を再開する予定です。牛の受け入れ時と出荷時の状況をしっかり調査し、農家の不安や疑問にも丁寧に対応していく方針です。また、購買者誘致にも引き続き力を入れ、牛の価格向上に努めるとともに、肥育管理の改善にも取り組むことを考えおります。 複合販売施設は直売所を中心に展開する計画で、南部の選果場にある「味まる館」が道路収用のため、佐世保市や県と協議しながら仮設施設の設置など対応を進めています。 本店移転については、人口が集中する佐世保市に拠点を移すことで、新規採用職員の確保が容易になることが最大の利点です。より良い職場環境を整え、准組合員の増加や事業展開を促進する狙いがあります。全国的にも農協の新規採用は厳しい状況であり、これらの課題を踏まえて移転計画を進めています。 物流コストの上昇に対しては、全農の物流システムと連携しつつ、運送業者とのヒアリングを重ね、コストの安い業者への移行を進めています。ただし、従来からの取引関係などで合理化が難しい場合もあるため、今後も生産部会や組織と協議しながら、コスト削減に努めていく方針です。 牛市場の所有者である全農と協議を進めており、今年度中に誘導レールを含めた全ての改修を完了させる予定です。さらに購買者誘致にも最善を尽くして活気ある取引を目指していきます。  総合ポイントサービス制度については今年度で終了しますが、今後建設予定の複合施設と連動させる形で新たなポイント制度などの対策を検討していく方針です。 JAグループへの批判や政府介入については、過去に農水予算が大きく削減された経験を踏まえ、今後も政権与党と連携しながら、農政連としてしっかりと意見を述べていく方針です。組合員減少への対応としては、他地域のような外部からの組合員受け入れや、准組合員への特典付与による利用拡大策を模索しています。農協のPRや信用・共済事業の理解促進にも努め、事業利用の拡大を目指します。 販売戦略の「マーケットイン」については、消費者ニーズの二極化(品質重視と物量重視)を意識しつつ、品目ごとに生産現場の情報や物語性を伝える販売力強化を重視しています。需要調査や消費動向の把握をもとに、機動力ある戦略を生産部会とともに展開していく考えです。 営農組合の解散は平戸地区に限らず他地域でも発生しており、人員体制の問題から運営が困難になっている状況です。現時点で具体的な対策は講じられていませんが、今後は各地区や営農経済センターごとに早急に対応策を検討し、組合員サービスの維持に努めていく方針です。Q1   松浦営農経済センターの老朽化や施設の現状を踏まえ、今後の改築や土地の有効活用について、どのような対応をなされる予定ですか?Q3   平戸のFL閉鎖後の売却について、現在の進捗状況はどうなっていますか?Q5   キャトルセンター利用減少や牛の発育不良、価格低迷などの課題について、今後の運営方針や改善策はどうなっていますか?Q7   複合販売施設の内容と計画、また本店移転の理由と利点について教えてください。Q9   物流の2024年問題による輸送コスト上昇への対応策について、どのように取り組んでいますか?Q2   ながさき西海農協の牛市場の老朽化と設備改修、高値取引のための市場活性化について、現状と今後の対応はどうなっていますか?Q4    総合ポイントサービス制度廃止後の対応について、今後どのように取り組む予定ですか?Q6    JAグループへの風当たりや農政への対応、組合員減少下での事業利用拡大策、またマーケットインの販売戦略や需要調査の実施について、現状や今後の方針はどうなっていますか?Q8   組織運営部門で営農組合の解散が相次ぎ、今後の支店運営や組合員サービスへの影響が懸念されますが、どのような対策を考えていますか?3第23回 総代会 質疑応答

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