Jasmile01
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ふるさとの旬を訪ねます。 寒い地域の野菜というイメージの強いアスパラガスですが、実は長崎県が全国有数の産地だということをご存知でしょうか。冬の間、養分を蓄えて休眠していたアスパラガスは、県内の畑でこの時期次々に芽を出します。甘くてみずみずしい春のアスパラガスは、栄養も満点です。農場訪問今大が地旬との太春陽アのス恵パみラガス第1回アスパラガスさいかい魅緑探訪 3月初旬、春アスパラガスが最盛期を迎えていると聞き、伊万里湾に浮かぶ松浦市福島町、松尾奈津子さん(42)の農場を訪ねました。 ハウスに入ると、緑色のみずみずしい芽が待ち望んだ春を喜ぶかのように、一斉にニョキニョキと顔を出していました。アスパラガスは夏から秋、太陽の光を浴びて葉を大きく茂らせ、その養分を根に蓄え冬を越し、春になると栄養とうま味たっぷりの芽を、天に向かってまっすぐ伸ばします。この地区ではハウス栽培の場合、3月初旬から10月下旬まで収穫が行われます。 本来は冷涼な環境を好むアスパラガス。温暖な長崎が有数の産地となった背景には生産者の様々な工夫と並々ならぬ努力があります。 しっかりと根が張れるようなふかふかの土に、十分な堆肥。室温や湿度が上がりすぎないよう、ハウス内のカーテンをこまめに調節。葉が密集する夏から秋には、湿気がこもらないよう注意し、害虫を未然に防いで農薬散布を最小限にとどめています。 6棟10アールのハウスを管理する松尾さんは、これら全ての作業を1人で行っているとのこと。松尾さんは「就農ですが、アスパラガスにとって心地よい環境をつくるお手伝いをするのが私の仕事だと思います。それができればアスパラガスは自分の力ですくすくと育ってくれます」「これからも地元の皆さんに安心して食べていただける、おいしいアスパラガスを作ります」と話してくれました。アスパラガスの保存方法ヨーロッパではホワイトが人気!必読!! 美味しいアスパラガスの見分け方【取材協力】アスパラガス生産者松尾奈津子さん(松浦市)わたしのオススメシンプルに、サッと塩ゆでしてマヨネーズで食べるのがオススメ。春アスパラガスのしっかりとした甘みとうま味、みずみずしさがダイレクトに味わえる食べ方です。松尾さんのペット、ヤギのゆきちゃん10年目、まだまだ勉強の毎日【分 類】 ユリ科(キジカクシ科)【原産地】 南ヨーロッパ~ロシア南部【おいしい時期(旬)】 2月中旬~10月末【主な栄養成分】アスパラギン酸、ルチン、葉酸、カロテン、ビタミンC・E、カリウム など生命力に満ちあふれた栄養満点の春野菜!アスパラガス

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