Jasmile07
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パッケージにも登場する、長崎県産ゆめのかいちごのキャラクター「ゆめずきんちゃん」は全国にファンを持つ人気者。果物売り場で見つけてね!ふるさとの旬を訪ねます。 冬から春のお楽しみ「いちご」を求めて平戸市生月町へ。海を臨む丘にある豊増常之さん(38)のハウスでは「ゆめのかいちご」を栽培しています。ハウスに入るとかすかに甘く心地よい香りに包まれ、受粉係のミツバチたちが可憐な花を行ったり来たり。一足早く春が来たような温かいハウスの中で、いちごづくりについて聞きました。農場訪問一わ粒が子一粒のによう想いに大を込切めにて第7回ゆめのかいちごさいかい魅緑探訪 「ゆめのかいちご」は大粒できれいな赤色、果汁が多く甘さと酸味のバランスが良いのが特長で、長崎県内では約400の農家で栽培されています。平戸市生月町にある豊増さんの家では、18アールのハウスで「ゆめのかいちご」を栽培。年間およそ3万パックを関西エリアへ出荷しています。 本来いちごは春の作物。ハウス内では土や空気を温め、夜には照明を当て「春」の環境を作ることで、11月から6月までの長い期間、収穫をすることができます。 海に面した温暖な生月町は、内陸に比べて気温が高く霜が降りにくいため、いちごの栽培に向いている一方、塩分を含む海風による塩害への注意が欠かせません。さらに、いちご一粒一粒にしっかりと栄養が行きわたり、濃い味わいになるようにと、一株につける実の数を制限。葉の健康状態の確認も大切です。 収穫が始まったらなるべく農薬を使わないという豊増さん。止むを得ず使用する場合も、でんぷん由来のものや食品添加物として認められている安全性の高いものを選ぶそう。「いちごは子どもも大人も、生で食べるものだから、安心して味わってほしい」と話します。 いちごは朝早く収穫し、緩衝材を敷いた収穫箱にきれいに並べ、家族みんなでパック詰めを行います。ライトの下で一つ一つ実の状態を確認しながら、傷みの原因となる花びらや葉をていねいに取り除きます。豊増さ「ゆめのかいちご」。そこに込めん曰く「とうふをつまむ優しさで」扱うため、パック詰め作業は収穫作業の2倍の時間がかかるとか。 栽培から出荷まで、わが子のように大切に育てられているられた思いは真っ赤なおいしさとなって、今日も食べる人をしあわせな気持ちにしてくれます。【取材協力】いちご農家豊増 常之さん(平戸市)サラリーマン生活を経て12年前に就農。両親と共にいちごの栽培に励んでいます。

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