Jasmile 12
2/4

大事に育てる メロンを空中に吊るす理由は、地面や葉との接触を避け、美しく健やかなメロンに仕上げるため。不要な芽やつるを毎日手作業で丁寧に取り除き、病気や虫を寄せ付けない強い株に育てます。また、本来1本の株から複数のメロンが収穫できるところを、あえて1株1玉にすることで養分を集中させ、糖度の高いメロンに育てているのも、松浦メロンの栽培の特長です。質が高く糖度が安定しているため、市場で高く評価されています。農家とJAの二人三脚 この日ハウスでは、辻さんとJAふるさとの旬を訪ねます。第12回メロンさいかい魅緑探訪に恵まれたこの土地で、父の代からメロン作りを行う、松浦メロン部会部会長辻邦彦さんのハウスにお邪魔しました。メロンのハウス 入ってまず目に飛び込んでくるのは、青々と繁る大きな葉。その茎をたどって視線を落とすと、メロンがずらり空中に浮かぶ、なんとも眼福な光景。この地域の土はさまざまな作物がよく育つ赤土の土壌に恵まれています。水や肥料をほどよく保ってくれる性質がありメロンの栽培に最適です。界灘に突き出すように伸びる松浦市星鹿半島。温暖な気候 口いっぱいに広がるさわやかな風味と、甘くてジューシーな果汁、食べた後の余韻までおいしい「松浦メロン」。夏と冬の年2回、収穫の時期に合わせて地元松浦市で開催される「アールスメロンまつり」は、毎回長蛇の列ができる人気ぶりです。お中元やお盆のギフトにもぴったりな夏の松浦メロンはまさに今、出荷の最盛期を迎えています。 玄網目はおいしさのしるし1株1玉で大事に育てる極上のおいしさ

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る