Jasmile 12
3/4

営農指導員の丸田さんが、メロンの出来栄えと今季の栽培について話していました。 営農指導員は、農家に栽培技術や肥料などの最新情報を共有するだけでなく、畑を訪れて直接作物の病気や害虫を発見し、一緒に対策を検討するなど、栽培のサポート全般を行っています。また、地元で大人気の「アールスメロンまつり」開催やふるさと納税への出品など、販売ルート拡大にも貢献。まさに農家と二人三脚で、おいしい松浦メロンを全国に届けています。見た目とおいしさの比例 さあ収穫の時期、地域の集荷所には複数の農家からとれたてのメロンが次々と集まります。実際に一つ包丁で切って、気になる味をチェック。果汁があふれるほどジューシーで、後味までおいしい風味と甘味。とてもよくできているね、と笑顔の松浦メロン部会メンバーです。 その後、部会のメンバーが1個1個手に取ってその出来栄えを確かめながら、丁寧に箱詰めして出荷作業を行いました。 「メロンの網目模様は、実は葉の大きさや温度・湿度管理の結果が現れる部分。温湿度計だけでなく自分の肌の感覚、経験による勘もフル活用して日々面倒を見ています。きめ細やかで均一な模様のメロンは、栽培もうまくいった証拠。とってもおいしいんですよ」と辻さん。メロンの選び方と食べごろ 網目が盛り上がって、模様が細かく入っているメロンを選ぶのがおすすめ。アンテナ部分(つる)は栄養の通り道なので、しっかりとした太さのものがよりおいしいそうです。 食べ頃は、収穫から1週間頃そっと触れてみて少し柔らかくなったころ。買ってきたら直射日光を避けて常温で追熟させ、食べる直前の1〜2時間だけ冷蔵庫に入れて冷やして食べるのが一番おいしい食べ方、と辻さんが教えてくれました。 今年はみんなでとびきりおいしい松浦メロンを食べて、元気に夏を乗り切りたいものですね。栽培も出荷もすべて手作業。大事に箱詰めして全国へおいしさを届けます県内有数のメロン産地として知られる松浦市。気候、土壌、生産者の努力の賜物です【取材協力】 辻 邦彦さん(松浦市)早朝3時頃からハウスで仕事を始めるという辻さん。奥さん、お母さんと3人で力を合わせて栽培に励んでいます。今季もすばらしい出来栄え。JA営農指導担当と喜びを分かち合います自慢のメロンを抱え「おいしかった、の言葉でまた頑張れるんです」と辻さん

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る