Jasmile13
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生産者直伝レシピ!続く学びふるさとの旬を訪ねます。松浦とゴーヤいま収穫のとき手塩にかけて農場訪問第13回さいかい魅緑探訪ゴーヤ  この地でゴーヤ作りを始めて8年という原口勝雄さん・千秋さんご夫妻。自宅そばにあるハウス3棟でゴーヤ約70株を栽培し、毎年およそ2・7トンものゴーヤを収穫・出荷しています。 現在松浦市内のゴーヤ農家は原口さんを含めて3戸。主に首都圏の市場に出荷され「松浦のゴーヤはおいしくて質が良い」と高く評価されています。 栽培は2月の植え付けから。約1カ月後に雄花と雌花がつき始めれば、手作業での受粉作業がスタートします。梅雨明け以降は蜂たちも受粉をお手伝い。受粉後約2カ月、実が缶コーヒーほどの太さになれば収穫です。 収穫時期は毎年5月8日(ゴーヤの日)頃から、露地栽培ものが出回るお盆前までの約3カ月間。収穫は週に3回、早朝5時から行われます。 ゴーヤにとってベストな26〜27℃が保てるよう、天候をみながら遮光ネットや換気などでハウス内の温度を管理。防虫ネットを張ったり土にはワラを敷くなど、害虫対策や根の健康管理にも余念がありません。 また葉を繁らせすぎず、すっきりとした枝振りに育てているのも原口さんのハウスの特長です。脇芽をこまめに取り除いて、収穫できる実の数をあえて制限。すべての葉にしっかり陽光を当てることで光合成を促し、1つ1つの実にたっぷりと養分を注ぐことができるので、味も食感も最上級のゴーヤに育つのです。 異業種から農業の道に進んだという原口さんご夫妻。「趣味で始めたことが仕事になりました。こうすれば良いという法則はなくて毎日が試行錯誤、勉強の連続です。松浦のゴーヤは上等という評判を汚さないように、日々できることを精一杯やって、おいしいゴーヤ作りを続けたいです」と話します。謙虚に真摯に、ゴーヤと向き合う瞳が印象的でした。 暑い季節に食べたくなるゴーヤ。太陽の恵みをたっぷりと蓄えた実は、ビタミンやミネラルなど栄養満点です。シャキシャキの食感とほろ苦さが食欲を刺激するので、バテがちなこの時期のおかずにもぴったり。そんな夏の味方、ゴーヤの収穫が行われていると聞き、松浦市御厨町にあるハウスを訪ねました。1本【取材協力】原口勝雄さん・千秋さんきゅうりの整形具「スマート」で曲がりを矯正ゴーヤの受粉作業(松浦市)簡単で栄養満点!夏の常備菜ゴーヤの酢の物 取材後、千秋さんが冷たいお茶とともに出してくれたのは、採れたてのゴーヤで作った酢の物とつくだ煮。暑い日に青空の下で食べるゴーヤのおいしいこと! シャキシャキ食感とやわらかな苦味は、思わず白ご飯がほしくなるおいしさでした。 材料はゴーヤだけ! 湯通しで苦味が抑えられるので、ゴーヤが苦手な方やお子様にもおすすめのレシピです。●材料ゴーヤ ★酢・砂糖・醤油 各小さじ2●作り方① ゴーヤは縦半分に切って、スプーンでワタと種を取る② ①を2~3mmにスライスする③ 沸騰したお湯に①を入れて湯通し、氷水に取る④ 水気をぎゅっと絞って、★と和えれば出来上がりPoint 冷蔵庫で一晩冷やすとさらにおいしいですよ真摯に丁寧に一“実”入魂 のおいしいゴーヤ

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