国会議員へ陳情書を提出

JAながさき西海は県下3JAとともに、8月25日、悪化する肉用牛繁殖農家経営への支援と物流業界における「2024年問題」対策を要請すべく自民党の森山裕選挙対策委員長(元農林水産大臣)に陳情書を提出しました。佐世保市のアルカス佐世保で陳情会が行われ、同JAからは田中芳秀組合長をはじめ、理事および生産部会代表者が出席しました。

 現在、「和牛肉保管在庫支援緊急対策事業」が措置されていますが、物価高騰により和牛肉消費は低迷。枝肉価格の下落などと連鎖し同JAの8月期子牛競り市では平均価格46万8835円(前年同期比77.9%)に下落。繁殖農家、肥育農家ともに経営危機に陥っています。

 和牛繁殖部会の石井一彦部会長が「これまで何度も苦しい時期があったが、今回の子牛安値と飼料高などは過去に経験がないレベル。以前はセリ市に行くのが楽しみだったが、今は怖くてたまらない」と厳しい現状を話しました。肉用子牛生産者補給金制度の発動基準が九州ブロック算定から県単位での算定となるよう見直しを求めました。

 また、物流業界の「2024年問題」に対しては、より一層の効率化によるコスト削減と拠点体制、支援体制を要請しました。