「新嘗祭」への献上米を収穫/宮中献穀田「抜穂祭」

 秋の宮中行事「新嘗祭」に献上する新穀を収穫する「抜穂祭」の神事が9月26日、松浦市今福町木場地区で行われ、松浦市や同市議会、同市農業委員会、JAながさき西海ほか関係機関で構成する宮中献穀松浦市奉賛会会員ら約60人が参列しました。
今年度の献上米として、耕作者の松本元行さんら農事組合法人清流の里木場が長崎県産米「なつほのか」を栽培。管理の徹底により順調に生育し、黄金に色づいた稲穂の刈取りを迎えました。
抜穂祭では、同奉賛会会長の友田吉泰松浦市長や白衣装やかすり衣装を身につけた今福町内の小・中・高校の生徒ら刈男・刈乙女が、豊かに稔った稲穂を丁寧に刈り取って収穫に感謝しました。
耕作者の松本さんは「大役を任されて不安もあったが、台風の影響等もなく無事に収穫を迎えることができ、ほっとしている。地区の皆さん方の協力に心から感謝したい」と笑顔で話しました。
今後は10月中旬に脱穀・籾摺りし、白米を選粒したのち献穀米清祓が行われ、10月下旬に献納される予定となっています。