[物流24年問題]円滑輸送へ現状共有 青果物等協議会を開く

 JAながさき西海は8月上旬、物流業界の「2024年問題」に対し、青果物などの円滑な輸送と農家所得の安定を目的に青果物等輸送協議会を開きました。JAとJA全農ながさきの職員、市場と運送業者の関係者ら23人が出席し、各機関が想定される課題と現在の取り組み状況などを共有しました。

 運送業者から企業努力による対策の検討と実用に向けた取り組みが報告されましたが、それでも7~30%のコスト高が予想されます。市場からは、場内での待機時間の解消に向けた2層化や、通いパレット置き場対策などが報告されました。
 当JAは冷蔵輸送(コールドチェーン)を必要とする品目もあり、すぐにトラックから他の交通手段への移行が難しい状況にあります。地域性により運送業者の運行状況が複雑なことから、現在もコスト高が続いています。一層の運賃加算などが懸念されることから、全農物流システムを利用した広域での対応も要望しています。
 営農振興部の吉田正幸部長は「生産資材の高騰と『2024年問題』による一層のコスト高で農業分野は厳しい現状に直面している。農家経営の圧迫が懸念されるが、食料である農産物の生産をやめることはできない。生産者、関係機関と協力して販売努力に取り組み、所得向上を図りたい」と話しました。

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