甘さ十分、御厨ぶどう出荷始まる
JAながさき西海御厨ぶどう部会で、令和2年産「御厨ぶどう」の出荷が6月下旬から始まっています。「御厨ぶどう」は、巨峰、安芸クイーン、シャインマスカットの3品種を栽培し、糖度18度以上にこだわった極上の甘さが特徴。高品質のため市場からの評価も高いです。
御中元の需要が高まる7月下旬から8月盆前にかけて出荷の最盛期を迎え、29トンの販売を計画。県内の市場へ出荷する他、ゆうパック(ふるさと小包)で全国の消費者に届けられます。
今年産は、4月上旬から夜温が低く推移したことで果実肥大が遅く、昨年より1週間ほど遅い出荷開始となりましたが、5月以降に晴天が続いたことと適時潅水により糖度も上がり、品質は良好です。近年、幅広い年代で種なしぶどうが好まれ、同部会も種なしぶどうの栽培に力を入れています。また、皮ごと食べられるシャインマスカットも人気があり、高単価で販売されています。年々栽培面積を拡大し出荷量を増やすなど消費者ニーズに対応した生産・販売で産地をアピールするとともに、安定価格の維持を図りながら「御厨ぶどう」のブランド確立を目指します。
生産者の吉原靖雄さんのハウスでは、色づきも良く果粒の揃ったぶどうの収穫作業が早朝より行われています。吉原さんは「今年のぶどうも高糖度で品質の良いものに仕上がっているので、多くの人に食べてもらいたい。」と話しました。