田平和牛改良組合が消費拡大を兼ねた激励会を開く❕

JAながさき西海田平和牛改良組合は、8月9日にJA旧田平出張所及び同集荷所で組合員の団結力のさらなる強化、若手部会員との交流、そして長崎和牛消費拡大を目的に同組合員と金子容三衆議院議員や大久保堅太長崎県議会議員、黒田成彦平戸市長、平戸市議会議員およびJA役員ら約50名が一堂に会し激励会をおこなった。

この会は、子牛の価格が低迷する原因の一つとして物価高騰による消費の落ち込みがあげられる中、組合員自らが消費を拡大しようと同改良組合主催で初めて実施された。

開会式は、同出張所2階でおこなわれ、石井一彦組合長が「いまだに厳しい状況が続いているが、JAと一丸となり購買者の誘致に努めたい。全体での部会長会でもプール運賃の値上げの報告を受けた。組合の負担が増えるが、円滑なセリ市が行われるためにも協力し合う必要がある。また購買者が丹精込めて肥育した和牛を可能な限り地元での消費も奨めたい。」と挨拶。

息子であり(株)石井牧場の取締役である石井慶彦さんが、第10回全国和牛能力共進会(肉牛の部)内閣総理大臣賞受賞や第11回全国和牛能力共進会特別賞(交雑脂肪の形状賞)受賞に至った経緯とその思いを参加した組合員に向け話した。

意見交換会では、(株)石井牧場生産のA5-12ランクの肉が消費され、参加者は舌鼓を打ち、今後の経営について熱く語り合った。

石井一彦組合長は「私のモットーはワンチーム。購買者のニーズに合った生産をおこない、それにより新たな購買者を獲得したい。今後は、繁殖経営のみだけでなく肥育もおこない付加価値を付けることも必要になってくる。そして現在の組合を大切にしながら若手部会員の声を聞く機会も増やし、生業として維持できるよう育てる責任も果たしたい。」と語る。