農産物検査員協議会が技能確認会を開く
JAながさき西海農産物検査員協議会は、8月27日に技能確認会を同JA本店2階研修室で開き、全農ながさき県本部と農産物検査員の15名が参加した。
この技能確認会は、農産物検査員がその年の米の生育環境や被害状況を把握し、適正な品位等級格付けをおこなうことを目的に毎年2回(米の出荷時期前後各1回ずつ)開いている。
この日は、水稲うるち玄米20点(1~3等・規格外)および水稲もち玄米5点(1~3等)を用いて技能確認をおこなった。検査員は、令和6年産米が生育期間を高温で推移し、7月下旬以降の登熟期が酷暑となったことから胴割粒や白未熟粒をはじめとする未熟粒の混入、またカメムシの発生により品質低下が懸念されることを把握し、検査員は、一つ一つ形質を丁寧に確認しながら、品位等級の格付けを行った。
また、履修確認テストもおこなわれ、15名中3名の育成研修生も、何度も読み込んだ農産物検査手帳を持参し、不明な点は質問するなど技能向上に散り組んでいた。
農産物検査員は、等級の格付けだけではなく、生産者に対するサポートも入念におこなっている。1等米に格付けされた生産者に対しては、技術の賞賛とともに今後も継続していくよう働きかけをおこない、1等米以外に格付けされた生産者に対しては、努力をねぎらい、その理由や今後のアドバイスをおこなうなど生産者とJA一丸となって良質な米の生産に努めている。
営農経済部の前田次長は「農家所得の向上、水田農業の発展に取組むとともに消費者へ安全安心な「JAながさき西海」の良質米販売に向け、農産物検査員として誠実に検査を行っていただきたい。」と話した。