「西海みかんには、ブランドとしての品質を保つために、適正な摘果の実施やシートマルチ栽培を行うなどの基準が定められています。まずそれらをしっかりと守ること。さらに天候に合わせた水分の調整などに気を配っています」と大和さんは話します。
シートマルチ栽培とは、白いシートで畑一面を覆うことで土の中の水分量を調整し、白いシートが太陽光を反射し光合成が促進され、より甘いみかんを作ることができる栽培方法です。また、佐世保の気候は基本的に夏の雨が少なく乾燥しており、海からのミネラルも豊富で、みかんの栽培に適しています。このような栽培努力と地域特性を活かして、西海みかんは他の産地のみかんと比べても、糖度が高く味にコクと深みを生み出すことができます。